福島保養キャンプ㏌みえ~自然食と里山暮らし体験~2018年8月5日から11日の7日間、三重県伊賀市愛農高校キャンパス内の同窓会館にて開催し、無事終了しました。今年は5家族14名(大人5名、こども9名)スタッフを含めると25名ほどの大家族。今年もやまと薬膳のオオニシ恭子先生とそのスタッフの皆さまがお食事作りをしてくださいました。今年から参加者も一緒にお食事作りをし、みんなで準備と片付けもしました。みんなでいただく穀物菜食のお食事。参加者の皆さまの体調に合わせ、アレルギーのこどもさんにも対応し、デトックスができるようにプロデュースされた丁寧なお食事。心を込めて作られ、いただくと元気になれる、あたたかい気持ちになれる体にやさしいお食事。おやつにはカフェサボローゾのおいしいかき氷も最後に特別にいただきました。
今年は、鍼灸、びわの葉温灸、歩き方講座、リフレクソロジー、オオニシ先生のお手当講座などをしました。お母さんたちとのシェアの時間ででは、3,11から今までの今の思いをみんなで語りあいました。シェアの時間は、このキャンプで、とても大切にしている時間です。
今年もこどもの体調不良がある方もありました。福島での暮らしを選択することを決めて生きるとき、こどもを放射能から守りたいというお母さんの思いの中で、こどもが小さいうちはいいけれど、大きくなると難しくどうしたらいいのか悩んでいるという方、福島で暮らしていくことを選択する場合、放射能が体内に取り込まれることは仕方がない状況だが、できうる限り体に良い食事をし、デトックスをさせることを考えている、今でも土に触れるのは避けている、家に帰るとすぐにお風呂に入ってと口うるさくいってしまう、こどもの病気のことで思い悩んでいる、本当にどうしたらいいのか、何をしてもこどもの病気がよくならいない状況が本当につらい。というお話をされていました。おかれている状況はさまざまですが、家族が健康で笑顔で楽しく過ごすという当たり前の暮らしがしたいという思いがお母さんの中にはいつもあり、今のベストを精一杯しているのだと感じました。
こどもたちは、お外でカブトムシ、セミ、バッタ、などをつかまえたり、プールで水遊びをしたり、川遊びにでかけてお魚をとったり、秘密基地作りをして楽しみました。そのほか親子では、カヌー体験、お野菜の収穫体験、牛の乳しぼり見学、豚さん、にわとりさん、やぎさんの餌やり体験、花火、うどん打ち体験、石窯のピザと焼き体験、バッチ作り、空気を使ったおもちゃ作り、にじみえ体験、ランタン作りなども楽しみました。竹馬、竹の水でっぽう、シャボン玉、長縄跳び、ハンモックなどでも楽しそうに遊ぶ姿がみられました。
今年はゆったりした内容とスケジュールなこともあり、参加者の方とお話しするときが多く持てました。大きな家族として過ごせるよう心がけてきましたが、こどもたちはこどもだけで食卓を囲み、いつも楽しそうに肩を寄せ合いたくさん仲良く遊んでいました。
おかあさんたちは、オオニシ先生の学びに熱心に耳を傾けて、少しでもたくさんの事を学びたいという思いが伝わってきました。やまと薬膳のみなさん、スタッフ、参加者のみなさんも、みんな大人テーブルでお食事を囲み、いろいろなお話しをして交流ができました。途中排毒症もでてきましたが、その方の症状にあわせたお手当を学びながらお母さんたちでしていただきました。
今年もシュタイナー教育を取り入れて、リズムを大切に毎日の時間を決めてすごしました。朝のお集まりはライゲン、手遊び、ゲームをして楽しみました。夜のお集まりにはライアーの音色に耳を傾け、電気をけして、ろうそくに火をともし、ライゲン、お話し、おててに優しい香りのオイルをつけてもらい手遊び、そしてお休みなさい。今年はにじみ絵やにじみ絵のランタン作りも楽しみました。
参加者の方からアンケートをいただきましたので、一部掲載させていただきます。
「来ることができてよかった、また来年も参加したい。」
「ストレスが解消されて心が軽くなりました。」
「私たちに保養の場を提供して頂けるのはとてもありがたいです。これからも続いていってくれることを切に思います。」「保養に参加させていただけてすごくたくさんのことを学びました。丁寧に生きること、人に対する思いやり、本当に生きるってこういうことなんだとスタッフのみなさんを見たりお話しを聞いたりして思いました。」
「お料理の大切さを、調理に参加させてもらったり、丁寧に作られたお食事をいただいて伝わってきました。」
「食事や生活などいろいろ学んだので、福島に戻ってからも家族のために少しでも実践できたらと思います。」
「普段食べないお食事など心配しましたが、こどもは完食。私はとてもおいしく、こころにしみておいしかったです。」
「食養の大切さを頭と体、両方で感じ理解することができました。」
「こどもたちと遊んでくれたり、こちらの話をきいてくれたり、楽しく過ごすことができました。あたたかくて家族のような空間で安心して過ごすことができました。」
「帰ってから、電気をけしたり、TVをけしたり、お料理も丁寧に。丁寧な生活をこころがけていきたいと思いました。」「今まで、病気はよくならなくてずっとつらかったが、ここにきて治るかもしれないという希望がみえてきました。ここに来れて本当によかったです」
キャンプを開催するにあたり、本当にたくさんの苦労もいままでありました。でも、試行錯誤しながら毎年毎年、話合いを重ね、よりよいキャンプになるように、少しでもこどもたちやお母さんに寄り添えるようにと、思っています。食事と暮らしを見直すことで、デトックスと心と体が元気になる1週間だったと思います。今年はゆったりとしたキャンプでつながりを感じることができたキャンプでした。
今年もたくさんの皆様からご支援、ご協力をしていただき、ありがとうございました。皆様の思いがこうして1つの形となり、今年も保養キャンプを開催できました。感謝のきもちでいっぱいです。
また来年も継続して開催をしていきたいと考えております。どうぞ、ひき続きご支援よろしくお願いいたします。