今年で第3回目となる、福島保養キャンプinみえ(8月4日−8月13日の10日間)を無事に終了しました。皆様の暖かいご支援、ご協力、ありがとうございました。22名(大人8名、子ども14名)の方が参加されました。
期間中子どもたちは、自然豊かな愛農ヶ丘で、放射能の心配をしないで外に出られることが本当に嬉しい様子。毎日のように、森や原っぱでパッタ、セミ、カブトムシなど様々な虫を捕まえに出かけて行きました。そして、野菜の収穫体験、川あそび、星空観察、ヨガ体験、石釜ピザ焼き体験、ライアコンサート、流しそうめん、花火、手仕事などを楽しみました。ママは食のこと、暮らしのこと、お手当のことなどについて、講師の方をお招きしてお話しを聞き、体験し、福島に帰ってからも自分自身のものとしての生きるすべを学びました。そして、毎晩、子供を寝かしつけた後、夜遅くまで、日々の悩みをみんなで語りあいました。
一方、保養キャンプをしてみて、改めて感じることは年々体調不良を訴える子どもたちが増えてるという現実です。今年は、白血病を患っている子、喉に嚢胞がある子、そして、さまざまな体調不良を訴える子どもたちが参加していました。あるお母さんは、「どうしてあの時、子供を被ばくから守ってあげられなかったのであろう」と涙ながらに苦しい思いを語ってくれました。どんなことがあっても、こどもを放射能から守りたいという強いそのお母さんの思いは皆同じなのだと感じました。
福島は今、「復興」に全県民が取り組むという雰囲気が作られていて、子どもの病気の不安や、放射能汚染の問題を人と語れる場が少なく、一人で悩まざるを得ない状況があります。でも、この保養キャンプに参加することにより、悩みを打ち明けて話し合うことができる。心から共感しあえる友人ができるということが参加しているお母さんたちにとって、何よりの喜びであります。
参加者の方々からは、自然環境が良い愛農で、皆様が温かく迎えてくださったことに対する感謝の思いが述べられ、参加者の多くが、来年も愛農ヶ丘での保養キャンプに、ぜひ参加したいという言葉を残して、それぞれの帰路につきました。
私たち、実行委員会のメンバーも、保養を求めている方々がいる限り、このキャンプを継続するとの思いを新たにいたしました。この福島保養キャンプ㏌みえに思いをよせてくださったすべての皆さま、本当にありがとうございました。また、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
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